日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第45回日本臨床薬理学会学術総会
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一般演題(ポスター)
小児及び成人固形がん領域における過去5年間の国内臨床試験実施状況について
佐野 慶行石橋 幸江関矢 聡池田 晶子富樫 一天黄 麗娟青柳 一彦竹下 文隆濱田 哲暢
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p. 99-

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抄録

【目的】革新的がん研究支援室(PRIMO)では、日本医療研究開発機構の革新的がん医療実用化研究事業(革新がん)に採択されている研究開発課題の進捗管理及び研究支援を行っている。PRIMOの支援サービスとしては、技術支援研究者との橋渡しを行う「技術支援スキーム」、各分野の専門家が助言する「PRIMOコンサルテーション」、効率的な治療開発を支援するための「治療開発マップ」がある。治療開発マップは、がん多施設共同臨床試験グループのネットワークに所属する臨床試験グループと共同で作成しており、2020年よりPRIMOのホームページ上(https://portal.jcrp-primo.jp/)で一般公開している。現在は、高齢者に対象を絞ったマップやがん疼痛等のサポーティブケアマップも含め33種類となっており、年に1回更新している。掲載する臨床試験の基準は、臨床試験登録サイトに登録されている第III相試験となっており、治療開発への影響が大きいと予想される第III相試験以外の試験は各臨床試験グループ等の判断で追加可能としている。本研究では、治療開発マップに掲載されている臨床試験の動向を調査した。【方法】2020年から作成している固形がん(13がん種)の治療開発マップに掲載されている臨床試験を対象として、公開情報より試験内容を調査した。本調査では、日本の施設が参加していない試験や特定のがん種を対象としていない試験は除外した。また、各年の1月1日を基準日としている。【結果】対象となった臨床試験は316件(成人294件、小児22件)あった。臨床試験数が多いがん種は非小細胞肺がん、乳がん、大腸がんの順番であり、小児がんでは、神経芽腫、肝腫瘍、横紋筋肉腫の順番であった。革新がんの支援を受けた臨床試験は、65件(成人53件、小児12件)であった。経時的な実施件数をみると、成人のがん種では、2020年は150件だったが、2024年は223件と1.5倍増加していた。一方、小児では2020年は14件あり、2024年は12件と大きな変化はなかった。がん種別や臨床試験の種類等については現在解析中である。【考察・結論】過去5年間の13がん種における国内の臨床試験の実施数は、成人固形がんでは増加傾向であるが、小児固形がんでは一定であった。解析中の結果を踏まえ、成人と小児の臨床試験の違いを検討したい。

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