日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第46回日本臨床薬理学会学術総会
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シンポジウム
肥大型心筋症における薬物療法:選択的心筋ミオシン阻害薬の有効性と今後の期待
久保 亨
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p. 29-

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抄録

肥大型心筋症(hypertrophic cardiomyopathy: HCM)の治療にあたっては、自覚症状の軽減と突然死を含めた合併症の予防という2つの観点より検討する必要がある。HCM関連イベントには、心不全、突然死、塞栓症が挙げられるが、今回の講演では、心不全にフォーカスして述べる。 HCM患者の心不全症状は拡張能障害に基づくとされ、さらに、左室流出路閉塞や心房細動の合併などにより病態は増悪する。自覚症状軽減のためには、β遮断薬が最も多く使用される薬剤であり、特に左室内圧較差を有する患者には第一選択である。β遮断薬やCa拮抗薬など従来の薬物治療では症状改善効果に限界があったが、本症の病態機序に対応する初の原因治療薬である選択的心筋ミオシン阻害薬が登場し、本邦では2025年から左室流出路閉塞患者に対する治療が行われるようになった。本講演では、選択的心筋ミオシン阻害薬の効果と安全性、そして病態改善薬としての今後の期待について解説する。

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