放射線化学
Online ISSN : 2188-0115
ISSN-L : 0286-6722
特集記事: 細胞やDNAへの影響から見たトラック構造
平山 亮一伊藤 敦古澤 佳也
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2010 年 89 巻 p. 9-

詳細
抄録
我々はChatterjeeとSchaeferらが提唱したcore-penumbraモデルを用いて,粒子種の違いによる生物影響をトラック構造の観点から考察してみた。細胞致死において電離や励起が重なり合うcore領域の電離密度が高い粒子線ほど高い細胞致死効果を示すことを明らかにした。またOHラジカルによって生じるDNA酸化損傷である8-OHdGをエンドポイントにすると,二次電子からなるpenumbra領域が広い粒子線ほど8-OHdGが大量に生成されることが判明した。これらの実験から,我々は電離や励起の空間的・時間的分布の違いが異なる生物影響として観察されるものと考える。
著者関連情報
© 2010 日本放射線化学会
【複写をされる方に】本誌に掲載された著作物を複写する場合は、著作権者から複写権の委託を受けている一般社団法人学術著作権協会(〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目6-41乃木坂ビル2階、電話 03-3475-5618、E-mail: info@jaacc.jp)から許諾を受けてください。ただしアメリカ合衆国における複写については、Copyright Clearance Center Inc.(222 Rosewood Drive Danvers, MA 01923, TEL: +1 978 750 8400, E-mail: info@copyright.com)へ。
https://www.jaacc.org/
前の記事 次の記事
feedback
Top