2002 年 11 巻 3 号 p. 382-386
さまざまな呼吸器症状を有し,これによる障害を有する慢性呼吸器疾患の管理とヘルスケアにおいて呼吸リハビリテーションは不可欠なプログラムである.わが国でも呼吸リハビリテーションに対する認識が近年著しく高まり,2001年,日本呼吸管理学会,日本呼吸器学会よりわが国独自のガイドラインが発表されるに至った.今後,呼吸リハビリテーションの考え方を広く浸透させること,およびガイドラインのコンセプトに基づき呼吸リハビリテーションを実施した際の効果を科学的に検証していく作業が求められる.これにより,わが国の実状に則した効率の良いプログラムに修正,発展させていくことが重要である.