2005 年 14 巻 3 号 p. 415-419
本邦においては,病院へ通院するCOPD患者は70歳以上の高齢者が多く,閉塞性換気障害による労作時の呼吸困難と,骨格筋機能低下による骨格筋疲労などによって日常生活活動(ADL)が制限されている.骨格筋疲労は運動早期の乳酸産生亢進などが原因となって生じるが,乳酸は活動筋への酸素供給障害により無酸素性代謝が亢進して産生されると解釈されてきた.しかし,必ずしも乳酸産生は酸素供給に依存せず,COPD患者おいてはdeconditioningなどにより生じる骨格機能障害のために乳酸産生が亢進すると考えられるようになってきた.今回,COPDの骨格筋機能障害について,下肢骨格筋のエネルギー代謝面から検討した結果を加えて報告する.