2009 年 19 巻 1 号 p. 53-57
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者29例の咳嗽時最大呼気流速(peak cough flow:PCF)と肺機能や運動耐容能との基準関連妥当性を検討した.また,PCFを増量させるために,Mechanical In-Exsufflation(MI-E)の呼気陰圧はどの程度必要であるかを検討した.肺機能や骨格筋,運動耐容能などのCOPDの重症度が強くなるほどPCFは低値であった.PCFはMI-Eの呼気陰圧は30 cmH2O以上で増加し,COPDの重症度が強い患者ほど,MI-EによるPCFの増大は大きかった.