近畿大学医学部堺病院呼吸器内科
2009 年 19 巻 2 号 p. 104-109
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問診とバイタルサイン,身体所見は効率的な診断,治療に直結する.基本的に急性の症状はバイタルサインに,慢性期の病態は身体所見に反映される.たとえば頚部の呼吸補助筋が発達しておれば肺気腫の可能性が高い.肺野でクラックルを一部分で聴取すれば肺炎の合併,両側の肺底部で左右対称に聴取すれば間質性肺炎の可能性が高い.四肢末梢の皮膚温で心拍出量も推定できる.このような観察で必要な検査や処置の選択もすみやかにできる.
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