国立病院機構施設に入院中の神経筋疾患および重症心身障害の長期人工呼吸例に関する調査を平成16年7月~平成19年12月に計4回実施した.患者数は最終的に84施設に2316例で,3年間で約300例増加していた.最終調査では,筋ジストロフィーが最も多く1157例(入院患者の59.5%),以下,筋萎縮性側索硬化症494例,重症心身障害児・者398例,その他の神経疾患267例であった.長期人工呼吸患者増加率は3年間で筋ジストロフィーでは103.9%,筋萎縮性側索硬化症120.5%,重症心身障害児・者150.2%であり,特に重症心身障害児で年少者の増加率が著明であった.