抄録
近年,吸入指導の重要性が指摘されているが,院外処方せんを応需した薬局でどのように吸入指導が実施されているかはあきらかではない.地域の保険調剤薬局(以下,薬局)での吸入指導の実態を調査するため,八千代市内の薬局に勤務する保険薬剤師(以下,薬剤師)を対象にアンケート調査を行った.結果は,薬局内で指導方法の統一がなされていない,十分な時間がかけられていないなど必ずしも十分に指導が行われていない状況であった.今後,地域で吸入薬の指導方法を標準化し,適切な指導方法を普及し共有する必要性が示唆された.