日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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原著
FIMでの評価では呼吸器疾患の重症度は反映されない
─FIMとNRADLの比較─
江里口 杏平長田 朋子板木 雅俊松田 貴子住本 恭子川俣 幹雄千住 秀明津田 徹
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キーワード: 呼吸器疾患, 疾患特性, FIM, NRADL
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2010 年 20 巻 2 号 p. 166-169

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抄録

呼吸器疾患患者37名をFIMおよびNRADLにて評価し,各スコア間および疾患重症度と比較した.FIMは対象者の半数以上が高スコアであった.息切れの評価が加味されたNRADLにおいて,MRCの重症度に応じADLスコアが低下したが,FIMでは重症度が反映されなかった.呼吸器疾患患者にはFIMなどの包括的ADL評価では障害が表面化しない可能性が示唆され,疾患特性を踏まえた評価表の活用が望まれる.

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© 2010 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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