日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
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20 巻, 2 号
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ワークショップⅡ
  • 牧田比呂仁 , 西村 正治, 北海道COPDコホート研究会
    原稿種別: ワークショップ
    2010 年 20 巻 2 号 p. 89-92
    発行日: 2010/10/31
    公開日: 2016/09/01
    ジャーナル フリー
    北海道COPDコホート研究の解析結果より,肺気腫病変と対予測1秒量の相関は弱く,同程度のCOPD重症度にもかかわらず,肺気腫病変の程度はさまざまである.また,肺気腫病変の重症なCOPD症例は,BMIが低く,QOLが悪化していた.COPD増悪の危険因子は,1秒量に加えBMIが独立した寄与因子であり,気流制限の重篤ではない軽症,あるいは中等症COPDでさえ,BMI低値の場合,初回増悪を発生するまでの日数が有意に短縮していた.
教育講演Ⅶ
  • 大西 秀樹
    原稿種別: 教育講演
    2010 年 20 巻 2 号 p. 93-101
    発行日: 2010/10/31
    公開日: 2016/09/01
    ジャーナル フリー
    呼吸器疾患患者は治療の問題に加え,仕事,家庭そして,生きがいの問題などさまざまなストレス要因の生じることが知られている.これらストレスから精神疾患の発症へつながることもまれではない.がん治療中に精神疾患に罹患すると,その症状に苦しむばかりではなく,治療意欲,判断力の低下にもつながるので,早急な対応が必要である.
    適応障害,うつ病,せん妄などの精神疾患の発症率が高いので常に注意することが臨床上重要である.
    看病を行う家族も心身ともに負荷を受けているので,「第2の患者」と呼ばれる状態にあり,医療とケアの対象である.
    死別は人生のなかでも大きなストレスで,遺族の精神,身体,社会面に影響を及ぼすことが知られている.遺族に対するケア「後治療」は多方面からのアプローチが必要である.
シンポジウムⅤ
ランチョンセミナーⅡ
  • 巽 浩一郎
    原稿種別: ランチョンセミナー
    2010 年 20 巻 2 号 p. 129-133
    発行日: 2010/10/31
    公開日: 2016/09/01
    ジャーナル フリー
    慢性閉塞性肺疾患・気管支喘息などの慢性呼吸器疾患の増悪を抑制するための戦略は,1)気道炎症を可能な限り改善しておく,2)気道感染を予防する,3)心機能を保つ,に大別される.薬物療法の観点で考えると,気道感染の予防には去痰薬に分類されているカルボシステインが有用である.カルボシステインは,気道上皮細胞に対するウイルスエントリーインヒビターの役割を有しており,臨床的にも増悪抑制に有用である.
ランチョンセミナーⅨ
コーヒーブレイクセミナーⅢ
コーヒーブレイクセミナーⅣ
  • 長谷川 直樹
    原稿種別: コーヒーブレイクセミナー
    2010 年 20 巻 2 号 p. 142-145
    発行日: 2010/10/31
    公開日: 2016/09/01
    ジャーナル フリー
    肺炎は日本の死亡原因の4位を占めるが,なかでも肺炎球菌は市中肺炎の起因菌として最も頻度が高く,菌血症を伴う場合には死亡率は70%に達するといわれる.肺炎球菌による侵襲性感染症に対して莢膜多糖を成分とするワクチンが実用化されたが,わが国では普及しなかった.今回その原因の一つであった再接種禁忌が解除された.肺炎球菌は抗菌薬への耐性化が進んでおり,インフルエンザ罹患時の2次性肺炎の起因菌としても頻度が高い.今後わが国でもワクチン接種の普及が期待される.
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