30秒椅子立ち上がりテスト(CS-30)がCOPD患者の運動耐容能評価として応用できるかCOPD患者27例を対象に検証した.相関分析において,CS-30はMRC息切れスケール,peak

pred,%PEM,The Nagasaki University Respiratory ADL questionnaire(NRADL),The St. George’s Respiratory Questionnaire(SGRQ)と非常に高い相関関係にあり,CS-30とpeak

predとの間に精度の高い回帰式が得られた.さらに,CS-30を従属変数,CS-30と相関関係があった指標を独立変数とした重回帰分析においてpeak

predと%PEMが影響要因であることが示唆された.これらのことからCOPD患者において,CS-30は運動耐容能評価法として臨床応用の可能性を有しているのではないかと考えた.
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