日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ワークショップII
在宅呼吸ケアにおける訪問看護師と病院看護師の連携
永野 みつ子山中 悠紀石川 朗大平 峰子
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2013 年 23 巻 1 号 p. 69-71

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抄録
わが国における急速な高齢化を支えるためには在宅医療の拡充が急務の課題である.医療必要度の高い患者に対する在宅医療の円滑な導入において,医療機関と訪問看護ステーションの連携は必須であり,訪問看護師と病院看護師は在宅と医療機関をつなぐこれからのチーム医療を支える重要な役割を担っている.病棟ケアと在宅ケアを担う両看護師が,病棟と在宅の違いについての共通認識をもち退院支援を行うことで,円滑な在宅への移行を図るだけでなく,病棟ケアの延長線上として在宅ケアを捉えて必要に応じて短期間入院し在宅に戻すなど,退院後も訪問看護ステーションと医療機関が連携して柔軟な支援を提供することが重要となる.医療機関と訪問看護ステーションが退院後も患者や家族の状態に関する情報を共有するためには,互いの役割に対する一層の理解が必要不可欠であるとともに,定期的に情報交換の場をもつなど連携を支える仕組みを整えることが求められる.
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© 2013 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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