日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ランチョンセミナーIII
喘息治療モチベーション継続のコツ
堀口 高彦
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2013 年 23 巻 3 号 p. 261-267

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抄録
喘息治療のfirst line drugは,吸入ステロイド薬である.治療薬剤の進歩とともに選択肢が拡がる一方,吸入デバイスも多様化しており,特に高齢者においては正確に吸入されておらず,期待される効果が得られていない場合もある.吸入療法という自宅での特殊な治療方法を要する呼吸器領域においては,普段われわれが気づかないところにさまざまな問題点が存在する.個々の背景を考慮して,視力,聴力,記憶力,筋力の低下などのハンディキャップにも対応する必要がある.また,非専門医にとっても吸入ステロイド薬のデバイスを選択する場合,何を目安に選択していけばいいか迷うことも多いと思われる.個々の患者の背景に合ったデバイスを選択できるように,その選択の目安をわかりやすくすることもわれわれ呼吸器科医の任務であると考える.本講演では,喘息治療モチベーション継続のコツについて述べた.
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© 2013 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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