2018 年 27 巻 3 号 p. 232-235
在宅の現場で活躍する医療者にとってCOPDの在宅医療について普及しているとは言い難い.COPDの管理目標は症状及びQOLの改善,運動耐容能と身体活動性の向上および維持,増悪の予防,全身併存症および肺合併症の予防と治療,さらに疾患の進行と抑制,生命予後の改善である.
COPDの安定期管理には,ワクチン,薬物療法,非薬物療法があげられる.さらに,在宅においては,社会的資源の活用も重要である.
在宅の見地に立って,COPD診断と治療のためのガイドライン第4版における安定期COPDの管理と在宅呼吸ケアについて必要な知識を確認していく.