COPD患者の訴えの多くは息切れであり,息切れはADLを制限させる主たる要因となる.動くと息苦しくなるので動かない生活をしていると身体活動性は低下し,全身状態の悪化をもたらす.また増悪回数の増加はCOPDの生存率を低下させることが知られている.増悪入院をくり返さず,活動的な生活を継続することはCOPD在宅患者の重要な目標である.筆者らは疾患管理向上によるCOPD増悪入院の減少をめざして,2011年より医師と理学療法士が患者に同時に関わる呼吸リハビリテーション専門外来を実施している.セルフマネジメント教育に主眼を置いた当外来の取り組みの一部を紹介する.