日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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症例報告
長期人工呼吸器装着患者に対し積極的な離床が離脱に至った1症例
魚井 雄貴濱口 達也木曽 健太橋本 直樹川 二美吉田 寛北村 克司越久 仁敬
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2020 年 28 巻 3 号 p. 488-490

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抄録

パーキンソン病の経過中,急性声門下喉頭炎を発症し,挿管人工呼吸管理となり,離脱困難となっている症例の理学療法を経験した.介入時は,意識的に呼吸練習を促しても傾眠様となり自発呼吸が持続しなかった.そこで日中の覚醒改善目的に多職種で目標や離床方法,スケジュールなどを共有し離床時間延長を図った.離床時間確保に伴い嚥下訓練,ADL練習,吸気筋トレーニングなど日中の能動的な活動や呼吸練習にチームで取り組むことで,装着332日目には人工呼吸器の離脱に成功した.

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© 2020 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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