日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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慢性呼吸器疾患看護認定看護師育成プログラムの現状と成果
長谷川 智子
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2025 年 34 巻 2 号 p. 120-121

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抄録

【慢性呼吸器疾患看護】分野の認定看護師は,呼吸器疾患を抱える患者・家族の安定した療養生活を支えるだけでなく,急性増悪期の予防と対処,呼吸リハビリテーションに携わるほか,在宅ケアと終末期看護にも関わる人材である.このような幅広い領域で専門的知識と技術を持った看護師が増えることで,個々の対象者に合ったカスタマイズされた看護・医療の実現が可能となった.

また,2020年からは新たに【呼吸器疾患看護認定看護師】となり,期待される技術としては,①呼吸症状のモニタリングと評価,重症化予防,②療養生活行動支援及び地域へつなぐため生活調整,③症状緩和のためのマネジメント,④身体所見を病態判断し,呼吸器系,栄養および水分管理に関する特定医療行為の教育が組み込まれた.今後,このような高度な知識と技術をもった認定看護師に益々期待がかけられている.

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© 2025 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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