2025 年 34 巻 3 号 p. 219-222
患者の意思決定については,患者の意思決定力が低下した場合に先立って,将来の病状変化に備え,今後の治療やケア・療養の意向,代理意思決定者などについて,患者と家族,および医療従事者が話し合いを重ねていく過程であるAdvance Care Planning: ACPという考えを広める動きがある.また,ACPは人生会議とも呼ばれ,健康なうちから家族などと人生において大切なことや,最期にやって欲しいこと・欲しくないことなどを,気軽に話し合うプロセスが推奨されている.
呼吸器疾患患者のエンドオブライフにおいては,患者の判断能力の低下が起こる.加えて患者の多くが高齢者で認知機能の低下をきたしている場合も多いので,意思決定能力が著しく低下している可能性が高い.そのため,呼吸器疾患患者の意思決定支援は早期に多職種で関わっていく必要がある.