2026 年 35 巻 3 号 p. 225-228
呼吸不全に関する在宅ケア白書2024によると,患者の要望として「呼吸療法に知識のある理学療法士・作業療法士による訪問リハビリテーションの充実」が多く挙げられている.当院では地域の研究会を立ち上げ,呼吸ケアの質の向上を図ってきた.7回の研究会でHOT受け入れ施設が17施設増え,この活動が呼吸器疾患の受け入れ先拡大につながっている.また,同白書では27%の患者が現在の要介護認定に不満を抱えており,当院の調査でも重度の呼吸困難があるにもかかわらず適切な要介護度が得られないことが示された.現行の要介護認定基準が動作やADLを重視するため,呼吸器疾患患者は低く評価されやすい.このため必要なサービスが提供されていない可能性がある.NPPV使用者には医療保険下の訪問サービスが可能であるが,HOTのみでは介護保険が優先され,必要なサービスが受けられないため,申請をためらうケースも課題である.
第34回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会 共同企画3