日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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シンポジウム2
喘息治療のシステム化
徳永 豊宮崎 こずえ岡山 真史石田 啓江川 博彌奥原 種臣宮本 晴子山木戸 道郎
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1998 年 7 巻 3 号 p. 176-182

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抄録

広範囲の診療圏を有する広島市立安佐市民病院に平成4年5月より救急病棟が設置された.喘息は慢性の気道炎症であるとの視点のもとに,外来から救急までの一貫した喘息治療のシステム化を目指した.内科外来では,喘息日記,吸入指導,ピークフロー測定に重点をおいた.発作の重症度判定に吸気性呼吸困難感の評価を取り入れた.BiPAPを用いた非侵襲的人工呼吸を積極的に導入し,重積発作治療での挿管例はほとんどなくなり,薬剤使用量も減少している.平成4年9月より喘息死0を達成している.

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© 1998 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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