大阪府立羽曳野病院アレルギー小児科
1998 年 7 巻 3 号 p. 183-187
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小児の喘息死は乳幼児では減少し低率を維持しているのに反し,中学生以上年齢では1980年頃から増加し1990年からは高率を維持している.喘息死予防のためには,近年の正しい喘息理解をもとに適切な長期管理プログラムによる日常の質の高いコントロールの実現が必須である.そのためには進歩した医療技術の実践に止まらず,患者と医療者の良好なパートナーシップを基礎に患者の心理,社会背景への治療的介入も要求される.