日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
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原著
慢性閉塞性肺疾患の急性増悪因子の検討
―とくに気胸について―
細川 芳文安部 幹雄堀江 孝至
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キーワード: COPD, 急性増悪, 気胸
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1999 年 8 巻 3 号 p. 243-246

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抄録

1994~1997年の3年間に,急性増悪をきたして当院に入院した慢性閉塞性肺疾患患者(COPD)108例の入院の契機となった病態を調べた.気道感染と心不全によるものが圧倒的に多かったが,気胸によって入院となったものも11例にみられた.このうち肺気腫の3例は気胸がきっかけとなって死にいたっており,COPD,とくに肺気腫患者が気胸を併発した際には積極的な対応が望ましいと考えられた.

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© 1999 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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