抄録
今日、我が国では大学による新産業創造への貢献が求められ、各種の施策が進められようとしているが、産学連携が本格的に進展している状況にはない。一方、米国では大学において様々な形態での産学連携が進展し、新産業の芽となる技術の創出およびその移転が活発に行われ、好調な米国経済を支える一要因となっていると言われている。 本稿では、大学からの産業創造が活発に行われている米国の研究大学(MIT、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校)と日本の研究大学(東工大)の産学連携システムおよび産学連携の進展状況の比較検討をするとともに、産学連携進展のモデルを提示し、産学連携のメカニズムの分析・ケーススタディを行った。更にこれらの分析を踏まえ、今後の日本の大学における新産業創造による社会貢献を進めていくための検討課題等について考察した。