研究開発の計画と推進のために、対象分野に関する情報の構造化を一貫して行う方法論と支援システム(RDSS: Research Decision Support System)を提案する。RDSSを使った計画と推進では、断片的な研究開発情報をニーズ・シーズの視点で評価・分類し、シソーラスに体系化して、データベースに蓄積する。次に、ニーズ・シーズの間の関係を統合して、研究分野地図と呼ぶ階層グラフの形でカラーグラフィック・ディスプレーに表示し、対象分野の全体像を把握する。さらに、波及効果を基準として、地図上で研究開発パスを選択する。提案するシステムを試作し、文献情報を使って実験を行い、その有効性を確かめた結果を報告する。