主催: 日本デザイン学会
実世界における行為は,知識やそれを活用する能力,つまりユーザーの経験が影響している。オンラインショッピングなどのWebサイトにおいても,実世界の経験をベースに行動していると考えられる。そこでWebサイト上で経験を自然なかたちで活かせるデザインを実装するため,実世界の書店とWebサイトの書店においてユーザーの行為の比較を行った。その結果,実世界の書店とWebサイトの書店において,ユーザーの行為には共通する部分と異なる部分があることがわかった。その比較実験を分析し,1)欲しい本が明確な場合 2)欲しい本が曖昧な場合 3)散策的に探している場合 の各場合の購入決定のための情報を整理した。この結果を踏まえWebサイトで備えるべきデザイン要素を抽出した。その要素から既存のWebサイトに不足している部分をデザインし,検証実験を行った。検証実験の結果,「見開きページの画像」と「チェックした本の一覧表」の有効性を検証することができた。