色の3属性とその属性間の関係、そして、色彩空間の立体的な把握のために演習課題を実践的に考案してきた。本報告では、その過程を含めて紹介させていただく。
まず、トーン別明度表と各トーンの分類表を読み取り、色立体の1面を制作するという演習課題を出題した。これによって、各表と各表相互の理解、理解を手作業で確認するというトレーニングができた。次に、各自が制作した色立体の一面をグループで寄せ集め、12枚一組とし、接合部を計画し、色立体へと組み立てた。このことによって、色空間の立体的な把握を、接合部を計画するという問題解決行為を通じて行うことができた。最後に、色空間の理解を従来の色立体とは違う方法(CG表現)によって、立体構成することにも取り組んだ。