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本研究は、UD度の程度の善し悪しを計る閾値を決定することが目的である。さらに、UD度についての提案がなされたが、UD度の信頼性や妥当性について検討したので報告する。この件に関して、ある製品のUD度が、ある数値であったとする。しかし、その値だけで、ユニバーサルデザインに向けて改善の余地があるか否かの判断をつけることができない。そこで、日本人間工学会が開発したUDマトリックスを用いてUD度を解釈する方法を検討した。はじめに、各ユーザグループに対する設計項目およびユーザ特性と、サブタスクおよびユーザグループとの関連を調べた。さらに、評価した値に対して、コーエンのカッパ係数やケンドールの一致係数をもとに信頼性と妥当性を検討した。結果として、UD度からユニバーサルデザインをどの程度達成しているか、またどの程度改善すべきかといった情報を得ることが可能となった。