日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第52回研究発表大会
会議情報

Touch - 操作の身体性を高めたテレビゲームの提案
*柴田 大平
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 165

詳細
抄録

コンピューター技術が進歩するのに従ってゲーム機の性能も向上し、ハードの形態も様々なものが開発された。コントローラーで操作するもの、全身を使って遊ぶ体感型ゲーム、ウェブ上で不特定多数と同時に通信出来るゲーム、そして、タッチパネルを搭載し、指で直接操作できる携帯ゲーム機まで登場した。コントローラーなどのヒューマンインタフェースデバイスが進化したことにより、ゲーム内の空間とヒトとの距離は縮まり、より感覚的に遊べるようになった。しかし、モニター画面を見ながらヒューマンインタフェースデバイスを介して操作するといった、従来のテレビゲームの形式では、現実空間でヒトが起こすアクションと、ゲーム内のデジタル空間で起こるアクションとの間にギャップが生じてしまう。こういったギャップのあるゲームでの遊びでは、ブロック玩具を用いた遊びや、砂遊びのように五感を駆使した遊びに勝る経験や感動は得られない。そこで、テレビゲーム画面をモニターに映すのではなく、物理空間に投影し、ヒトの手によって直接操作できるテレビゲームを提案し、それにおけるハードウェア・ソフトウェア・インタフェースについて研究した。

著者関連情報
© 2005 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top