日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第52回研究発表大会
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交通関連施設における視環境の再構築 3
駅空間と広告の関係を中心に
*西川 潔山本 早里高 台泳
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p. 2

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抄録
近来、駅は交通機能だけでなく、経済や文化活動などに関わる様々な情報の発信地としての機能も担いつつある。このような駅の多様な活用は、街の活性化や駅の地域密着度の向上、そして消費拡大に促される経済の促進という側面においては、評価に異論はないだろう。しかし、交通の結節点という本来の機能を考えると、駅は効率良く、快適に乗降したり、乗り換えしたりできることが優先されるべきである。また人と人が出会い、また別れの場所としての演出、劇性を備える必要もある。ところで現在の駅空間の場合、方向感覚の喪失を促し、合理的で快適な駅の利用を妨げる様々な問題を抱えており、その原因一つとして情報の混乱が挙げられる。そこで、現在の駅空間の抱えている問題を解消するべく、広告のさまざまな関係を見直し、まとまり感のある景観を形成するための方策が次のように提案された。それは、広告の構造化と装置化、情報のヒエラルキー化とフェイスデザインの改質、掲出状態の整理、見通しの良い空間の確保である。すなわち、空間の特性を充分検討し、それに合った方向で広告のあり方を提案することによって、変化と秩序のある、美しく快適な景観をつくることができるとの結論を得た。
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© 2005 日本デザイン学会
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