抄録
本研究の目的は、科学館に展示する主に小学生を対象とした科学の理解を深めるための新しい展示を提案することである。子供達の理科離れが問題になっているが、現在の理科の授業では、単に知識詰め込み式の授業である。また科学館やこども博物館では、気軽に科学を体験することができる場であるが、体験の裏にある法則性に目を向けることはほとんどない。そこで、科学実験を体験でき、さらに物理法則の理解を促すことができるような新しい科学館の展示を提案ができるのではないかと考え、本研究の目的とした。来館者が知識を単に教わるのではなく、自分で発見ができるようなもので、実験などを観察することにより、その実験の裏にある大きな現象や法則を段階的に発見、理解できるというプロセスを考える。