抄録
車いすユーザーは,彼らが街中を自由に行動するために,バリアに関する情報を知っておく必要がある.バリアフリーマップは,そのような情報を知るのに役立つ方法のうちの1つである.交通バリアフリー法が2000年5月に,日本で制定されたあと,多くの地域でバリアフリーマップが作成されるようになった.しかし,このバリアフリーマップを作成するためには,街中のあらゆる場所を調査し,さらに,その調査結果を,マップ上へ載せるために多くの時間を必要とする.そこで,本研究では,GPS(Global Positioning System)機能を備えたカメラ付き携帯電話を情報入力端末として利用して実地調査を行った.その結果,簡単に多くのバリア情報を集めることができた.そして,これらの情報の分類について検討する.