近年、オフィスビルやマンションの建物や部屋の出入口でセキュリティー強化のためにカードリーダーを設置することが増えている。機器を導入した企業のクレームのなかで、特に朝の出勤特にオフィスの入り口に従業員が殺到して渋滞ができるという問題点が指摘されており、装置の増設やハードウエアの改良をすることなく、この問題を解決してほしいとの要望が出された。 本研究はエルゴノミクスの観点からひとによってカードリーダをうまく扱えたり、扱えなかったりする要因を明らかにし、また多くのデザイン案を用いた実験結果から、ピクトグラムの構成要素とカードリーダーの検知効率の関係を数量化I類によって明らかにした。 本研究結果を用いて、より読み取り効率の高いカードリーダの商品化をおこなうことができた。