日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第53回研究発表大会
セッションID: D15
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ソウル市屋外広告景観の整備に関する調査・研究
清渓川・鐘路を事例として
*イ ウンジン山本 早里西川 潔
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抄録
屋外広告物は広告物でもあり、景観形成の重要な要素でもある。しかし、これまで広告の役割として目立つことが優先されて来たため、景観との調和は配慮されてなく地域の風景を損なっている。さらに、激しい競争の中で相対的に広告効果は落ちてしまい、より派手な広告物を求めることによって安全面まで脅かしている。規制はあるものの、地域性を考慮した具体的な指針が備えられてなく、良好な広告景観形成への誘導が難しい状況である。この研究の目的は、景観形成に寄与する屋外広告のガイドラインを提案することである。そのために多様な広告景観整備の事例を調査、考察することによって様々な状況に当てはめられるような指針事項を類型化して、参考する。その一つの事例である今回ソウル市の調査を通して、デザインに統一感を与えること、ピクトグラムの効果、造形性を与えた立体型の看板そしてチャンネルサイン、LED照明の使用などの新たな改善指針とそのプロセス、また実際の結果が確認できた。
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© 2006 日本デザイン学会
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