抄録
高齢者の大幅な増加、介護保険制度の実施、福祉や介護に対する資格制度の充実、そして介護に対する社会全体の意識の高まりなどもあり、近年、介護サービスを役務とする会社が増えている。本研究は、東京都八王子に所在する介護サービス会社の一つである「有限会社あっとほうむ」の協力を得て、Corporate Identityの基幹となるVisual Identity実施に向けて提案を行い、デザインによる企業イメージづくりの可能性をさぐったものである。 東京近辺、特に八王子市の介護サービス会社のVI実施状況を調査し、現状を把握すると共にその原因を考察し、デザインを行う上でのコンセプトを設けた。その上で数度のプレゼンテーションを経て、基本デザイン要素(シンボルマーク・ロゴタイプ・シンボルカラー)を設定、名刺等のアプリケーションを提案したものをここでは報告する。