従来、マイナーミュージシャンが自身の活動を広めるために用いるツールにおいては、ライブハウスー音源・動画ーミュージシャンーミュージシャン自身のウェブサイトーファンーテクノロジーといった、ライブハウスコミュニティを構築する要素が切り離されて考えられていたため、彼らは最も発信したい情報を発信できずにいたのである。例えば、ライブハウスのライブを告知するウェブサイトのページは文字情報のみで、彼らの具体的な活動は何も見えてこない。ライブハウスコミュニティを構成する要素の布置、ネットワークを再構成し直すことでマイナーミュージシャンの活動がより可視化され得るのではないだろうか。また、ミュージシャンやファンの参加可能性を増すことで、コミュニティのあり方、それに伴う活動の変化が期待できるのではないか。それらを実現する可能性のあるものとして、ユーザーが相互に書き込むことができるGoogleMapsのデザインを試みた。