複数の製品のユーザビリティ評価を行う際,評価対象として製品部分を特定して行うことが多く,タスクレベルでの詳細な評価を行っているのか疑問である.そこで本研究では,タスク分析に立脚し,各タスクに対する総合評価,および良い点,悪い点のコメントと評価点を述べてもらい,評価から得られたリクアイアメントの重要度を明確にし,リクアイアメントの構造化を行う方法を提案する.本研究では,得られたデータに対し,重回帰分析,形式概念分析を用いて,抽出したリクアイアメントの重要度を求めた.またブール代数を用いて,タスクごとのリクアイアメントの重要度をタスクの組み合わせを考慮し求めた.リクアイアメントの構造化では,得られたデータを用いて項目の重み付けを行った.