本稿では,ロボットプログラミングを題材とした創造性教育の取り組みについて,2004年度の実践の概要と2005年度に実施した学習環境の改善の効果について報告する.具体的には,2004年度に実施した創造性教育の評価に基づき,学習者の記録活動を促進させることを目標として,作業報告書の設定,リフレクションシートの記述様式の変更という2点を中心に学習環境の改善を行い,2005年度の実践を実施した.その結果,前年度と比較して,学習者の記録活動は促進され,学習者間の記録頻度の差も軽減された.また,前年度よりもリフレクションシートに記入された情報量が増加していることが確認された.