抄録
20世紀までのデザインは,人々の生活を豊かにした反面,多くの負の遺産も生み出した.本報は,デザインを,内部システムに主眼を置いてデザインを行う「内的デザイン」と,外部システムとの関係性に主眼を置いてデザインを行う「外的デザイン」の2つに大別し,それぞれの特徴に基づく観点から,これまでのデザインの文脈を総括する.デザインの細分化による情報の共有や協調デザインにおける難しさという課題を明確にするとともに,21世紀のデザインにおいては,細分化された各デザインの統合化と,それによる共通の基盤構築が重要となることを示す.