展示場で鑑賞者は作品を観たり、説明を聞きながら展示を観覧する。しかし鑑賞者が作品鑑賞や説明だけで作品を理解するのには限界があるだろう。そのために鑑賞者に作品の外的な形や説明以外の作品についての解説や作家の思いを伝えるのが作品を上手く理解することに役に立つだろう。そして鑑賞者が作品を観て感じる思いを作家や違う鑑賞者と共有できるならば展示の効果はもっと高まるだろう。 最近の展示では、鑑賞者と作家が疎通できる方法としてワークショッププログラムが多く行われている。鑑賞者はワークショッププログラムに参加しながらただ観るだけの展示ではなく、ワークショッププログラムを通して鑑賞者自身の思いが表現できる。そしてデザイナーは作品についての鑑賞者の意見を聞くことが出来る。特に芸術的な性向を持つデザイナーの作品は、鑑賞者がデザイナーのアイデアを理解するのが重要である。そのためにワークショップを通した作家と鑑賞者の自由な疎通が必要である。 本研究では作家型デザイナー(artist-form designer?: 作家的な性向のデザイナー、会社のデザイナーとは違って自分の作品を作るデザイナー)とコネクタが協力してワークショッププログラムを計画してTokyo designers’ week 2007의 100% design Tokyoで展示をして色を中心にワークショップを実施した。そしてワークショップの結果を基に作家型デザイナーとコネクタが協議してデザインに反映できるようにした。