抄録
視覚比喩には媒体と主体の二項目がある。媒体は主体(広告対象)の宣伝内容の特性を、比喩を用いて示されることにより、ユーザの情報理解に大きな役割を果たす。本研究ではデザイン評価の高い媒体と主体の関係を探り、視覚比喩を用いる広告デザインの在り方を論じる。まずは分類実験を行った。参加者は実験サンプルから両者の類似タイプ(外観、関連性、外観と関連性の複合)と表現タイプ(並置、融合、独立)、または両者の差異度合い、関連度合いなどの関係を判断し、分類を行った。次は効果実験を実施した。参加者に6つの項目(わかりやすさ、好き、創意的、印象的、面白さ、合理的)について評価を求めた。最後に二つの実験結果をクロス分析で比喩の関係から考察し、評価対媒体と主体の関係を明らかにした。その結果、媒体と主体両者が外観と関連性の複合タイプ及び、差異度と関連度が大きいという関係の場合は、効果的であることがわかった。