日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第57回研究発表大会
セッションID: H09
会議情報

デザインパターンによる画面可視化手法の検討
*密谷 謙士朗山岡 俊樹
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

 近年,GUIを必要とされる製品は増えているが,中小企業では画面設計できる人材が不足しており,経験の少ない設計者でも活用可能な画面可視化手法が望まれている.そこで,本研究では,論理的に製品開発が行える手法であるヒューマンデザインテクノロジー(以下HDT)に基づいて,コンセプトからGUIパターンを選択し,可視化ができる画面可視化支援の検討を行った.まず,GUIデザインコンセプトからそれを具現化するUI設計項目を選択するために,形式概念分析を用いて両者の関係を把握した.次に既存のGUIから頻出する画面上の機能や表示方法などのGUIパターンを抽出した.抽出したGUIパターンとUI設計項目との包含関係を把握し,各UI設計項目にあてはまるGUIパターンを検討した.実際に本手法でカラオケの曲入力端末の画面設計を行った.従来のようなあいまいなコンセプトで画面を作成すると検討すべき点で漏れが生じる可能性が高いが,本手法だと,コンセプトに対してすでに検討されたパターンから画面要素を選ぶので,検討漏れが少なくなると考えられる.

著者関連情報
© 2010 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top