日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第57回研究発表大会
選択された号の論文の214件中1~50を表示しています
  • 川合 康央, 門屋 博, 池田 岳史, 尾崎 洋, 益岡 了
    セッションID: A01
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
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    文教大学情報学部情報システム学科では,プロジェクト演習をカリキュラムのコアとして設置している.プロジェクト演習は,グループによる学生の自発的な学習によって実施される.グループごとにテーマを設定し,詳細な企画書と計画書を作成し,情報システム開発やデジタルコンテンツ制作を通じて,問題の解決が計られる.最終成果物は,演習の合同発表会を開催し,プレゼンテーションで発表を行った.
  • 長谷 海平
    セッションID: A02
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
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    映画の表現力を育成する教育方法に、指導者が収録機器に関する指導した後に学習者の自主性に委ねて映画を制作させる方法がある。この指導方法は、一見すると作品をつくる作業を通して表現能力を獲得させる為に有効な教育プログラムに見える。しかし、学習者がはじめて映画制作を経験する場合、映画の表現力を育成するという意味において、適切な教育効果が生まれにくい。それは、映画制作に用いられるワークフロー自体に表現を学ぶ仕組みが意図的に組み込まれていない無い事などに起因する。この方法は表現力を育成する上で有効ではないため、改善が必要である。
  • 土屋 雅人, 森住 直俊
    セッションID: A03
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
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    本研究は,母と子のコミュニケーションを円滑にすることを目的とした,子供の行動記録・分析および表示を行う情報伝達支援システムのデザイン開発である.本システムでは,RFIDを用いて子供の行動の記録をとり,その記録から作成されたダイアグラムを母親がPC,携帯電話上で観覧する.RFIDリーダーは,保育園の部屋や遊具に,RFIDタグは子供の靴底に装着することを想定している.プロトタイプとしてRFIDを搭載したドアマットを作成し,親子のコミュニケーションを支援出来たかを実験,検証した.
  • 那須野 正, 土屋 雅人
    セッションID: A04
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
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    掲示板を使って園児の保護者に情報を伝えることは、保育園にとって重要である.しかし,掲示板には膨大な情報が掲示されているので,どれが自分にとって重要な情報であるかどうかを保護者がとても理解しづらい状況が多い.結果として,重要な情報が保護者に正確に伝わらずに,園の活動に支障をきたしてしまう現状が問題である. 本研究では,保護者の閲覧が効率的になり,それによって保育士の掲示物作成業務の負担軽減や掲示板情報の整理,保護者の掲示板情報の理解度向上をもたらす保育園の掲示板インタフェースのプロトタイプを製作した.
  • 柿沼 佐代子, 岡崎 章, 住吉 智子
    セッションID: A05
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
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     易感染症にある小児がんの子どもには食事制限があり,しかも治療段階によってその制限が変化する.患児や家族には食生活を支援するためのパンフレットが配布されるが,治療段階に合った食事制限を確認しながら買い物ができるという利便性に欠けている点が問題点として挙げられた.そこで,子どもの治療段階を確認して食事基準にマッチした食材・食品を買いもの時でも利用できるようにモバイルサイトを構築し,看護師・医師・栄養士・家族会によってその利便性について評価を得た.
     一方,その利用状況をシミュレーションすることで,モバイルサイトに教育的効果を組み込む必要があることが分かってきた.その一つが,レベルダウン型教育法の要素である.なぜなら,治療開始の段階が最も食事制限が厳しいため保護者に理解してもらう量が多く,治療を経るごとに食事制限が緩和し学ぶ内容が少なくなるためである.現在.この要素をインタフェースとして組み込んだモバイルサイトを新たに構築している段階にある.
  • 岡崎 章, 崔 ホンソク
    セッションID: A06
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
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    概念モデル可視化ツールは,提示された評価項目に対する主観的な感覚を被験者がマウスやペンタブレットを用いてフリーハンドで円を描いて入力する方式である.描き方は自由であり,評価に対する曖昧な表現が可能である.決められた基準や制限はなく,思うがまま描いて表現できるプログラムである.次々と描いた円は,面積が自動的に計算され,即時に各面積比を円グラフとして表示できる.描いた円は,大きさ,色,線の太さ,透明度などを変更することができ,評価後に円を見比べて調整ができるようになっている.概念モデルをフリーハンドの円によって可視化することで,人事評価,痛みの評価,製品評価など応用範囲は広い.
  • 脇田 玲, 姉崎 祐樹
    セッションID: A07
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
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    本論文では,一般的なPCの操作言語のみでインタラクションデザインの初期過程を支援するプロトタイピング環境Intuinoを提案する.本環境では,線分の描画,曲線の描画,ドラッグ&ドロップなどの操作のみで,センサとアクチュエータの振る舞いを試作することができる.また,一般的なフィジカルコンピューティング環境Arduinoと連動するオーサリングツールとして提供されるため,汎用性が高くかつ安価に作業環境を構築することができる.本稿では,Intuinoの設計思想とシステムを概説するとともに,本環境を用いて開催されたワークショップから得られた知見と今後の展望を述べる.
  • 小早川 真衣子, 敦賀 雄大, 高見 知里, 須永 剛司
    セッションID: A08
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
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    著者らは現在、市民芸術をテーマにした情報デザインによる学際研究プロジェクトを進めている。このプロジェクトの一環として ソフトウェア・ツール「Zuzie(ズージー)」とそれを利用する 表現活動プログラム「Zuzieワークショップ」を一体としたプラットフォームをデザインし、実装および社会実践をおこなっている。本稿では、2007年から2010年までに実施した15回の実践を今回の分析の対象とした。そこに見出した、表現活動に3つのタイプがあること、活動のつながりを説明する3つの要因について報告する。
  • 敦賀 雄大, 須永 剛司
    セッションID: A09
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    表現活動プログラムとツールが社会化されるには3つの要素がある。
    ひとつ目は「役割」、ふたつ目は表現活動プログラムの利用内容、みっつ目は表現の内容である。
    それら3つの要素から同一の表現者グループが参加する複数の実践を比較分析することから、提供した道具と活動プログラムが段階的に社会化されていくパターンを見出した。そのパターンをモデル化するための3つの要因、(1) 参加者の役割(活動の構築者、運営者、表現者)、(2) 活動プログラムの選択、そして(3) 利用するツールの機能、を見出すことができた。
  • 高見 知里, 横川 耕二, 小早川 真衣子, 敦賀 雄大, 永井 由美子, 須永 剛司
    セッションID: A10
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    本稿では、著者らが、開発している視覚表現ツール「Zuzie」の開発行程を取り上げ、そこから見出すことのできた実践の重要性について述べる。 第一は、デザイナーと表現者の「対話」によって表現者の行動や考え方を理解できること。 第二は、ツールが活動全体の中でどこに位置づけられるのかを把握することが可能となることである。
  • 横川 耕二, 須永 剛司
    セッションID: A11
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    絵を描いたり文章を書いたりする表現活動は人々の生活を豊かにする。この表現活動はそれを行う人々が自らの心の中に抱く思いを他者へ対して具現化する複雑で繊細な活動である。表現活動のための道具や場は自由と制約の慎重な設計によって人々の表現したい気持ちや能力を引き出すことが求められる。本稿では市民の表現活動のための道具「Zuzie」を開発する過程で得られたデザインの知見をデザイン論として明らかにしたい。
  • 永井 由美子, 野島 久雄, 小早川 真衣子, 須永 剛司
    セッションID: A12
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    私たちは「思い出を記録するワークショップ」を2006年から行っている。ここでの表現には「写真」と「語り」が使われている。本稿では開発した「Zuzie」を使用したミニワークショップを行った。そこでの「語り」は次の4種類あった。1語りたい語り、2写ってない語り、3見てない語り、4本当かどうかわからない語り。「思い出を記録するワークショップ」では、参加者は、表現方法についてはすぐに話し合えるが、個人の思い出に関して語るには時間がかかる。このミニワークショップでは、一つの写真に対して、いくつもの視点からみることによって、いくつもの「語り」を行うことができた。このことが、表現の共同体を構成するための重要な要素となると言える。
  • 等々力 心太朗, 原田 泰
    セッションID: A13
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    この研究は、リアルタイムドキュメンテーション(以下RTD)のスムーズでクオリティの高い活動を目指している。本研究は、特に紙媒体による表現に主眼を置いている。その目的は、リアルタイムペーパー(以下RTP、参加者がその場で持って帰ることのできる新聞)の表現や制作、記録のノウハウを外在化することである。その研究の一環として、RTDのスタッフやファシリテータとのイメージの共有を目指して、これまでにRTDの活動にて作成されたRTPの分類を行った。その結果、以下のパターンがあげられた。
    1.グリッド型
    2.チャート型
    3.コラム単位型
    4.レイヤー構造型
    5.マップ型
  • 原田 泰
    セッションID: A14
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    市民の表現活動の場として、ワークショップは重要な役割を果たしている。ワークショップなどにおける活動内容をその進行とともに会場の壁に図として描いていく表現メディアを、ドキュメント・ウォール(Documentation Wall、以下DW)と名付けた。DWは活動の過程をその場で記録・表現し、主催者や参加者に活動の過程をフィードバックするだけでなく、周囲の人々への説明の道具としても有効である。 現在は手描きのアナログ表現であるが、今後デジタル化することで、活動の社会化(共有)や新たな活動への応用の可能性が高まると考えている。
  • 伏見 清香, 吉村 浩一, 関口 洋美, 穴迫 隆宏, 鵜根 弘行
    セッションID: A15
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    広島市においては、「平和」を強く希望する地域の歴史、文化や環境に根ざしたサイト・スペシフィックな屋外彫刻や、平和大橋をはじめとした日常空間における機能を持った作品が存在する。本研究では、鑑賞者の発見を促す能動的な鑑賞を目指し、携帯情報端末を使用した鑑賞支援システムを開発しデザインした。実証実験をおこない、その有効性を検証した。
  • 居郷 翔, 原田 泰, 小島 道裕
    セッションID: A16
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    この研究の目的は、博物館資料の知識と研究成果をわかりやすく伝達することである。また博物館におけるコミュニケーションデザインの可能性を探っている。課題として来館者が博物館資料と現在との関連に気づかせることである。
    今回題材とした資料は洛中洛外図屏風である。そして資料の読み解きをサポートする教材開発とプログラム提案を行った。教材内容は屏風模型とインフォグラフィックスを用いて解説したシートである。次にキットを利用したワークショップのデザインを行った。ワークショップでは屏風鑑賞のきっかけをはかるため、透明シートを用いて屏風上に表現できるようにした。今後はワークショップを実践する予定である。
  • 黄 淑芬
    セッションID: A17
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    観光とは、文字通り、「地域の光を観ること、観せることである」。中 国周代の易経の「国の光を観る」に由来し、為政者は他国の風土・文 物・制度などを見て、自国の発展に資するように努めることが大切であ ると述べられており、まさに、地域特有の宝を掘り起こし、これを守り育 てて広く発信することによって、価値ある観光資源が生まれるのである。 観光は、その経済的・文化的影響力の大きさは計り知れない。 現在に至るまで、台湾において観光とはどのような形態で行わ れ、またどのように人々に捉えられてきたのであろうか。本論 では、文献調査により歴史を概観しつつ、過去・現在・将来を 論じるものである。すなわち、台湾観光の歴史的な変遷に基づ き、新しい志向性を探求し、今日、台湾における観光の新しい 志向性は、持続可能な観光を模索とも言える。
    戦後、台湾における高等経済成長は国民総生産の増大をもららし ただけでなく、政治、経済、産業、文化、生活様式、国民意識など、 あらゆる分野に大きな変化を生み出してきた。このような急激 な社会的な変化のなかで、ごく一部の人たちしか実現できない 夢のようなものから、多くの人ができるものへと、ホンモノを 追求する「オールタナティブ・ツーリズム」へと変化しつつ、 いわば、台湾観光の歴史的な変遷に基づき、今日の持続可能な 観光を形成し、いま、台湾で、真の持続可能な観光活動を模索さ れている。
  • 大矢 富保, 安齋 利典, 中村 岳夫, 野間口 元輔
    セッションID: A19
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
     「企業ウェブサイトにおけるデザイン最適化に関する研究-その1(概論)」(日本デザイン学会 第56回研究発表大会2009.06.28)で本研究の背景、目的、当社サイトの現状、今後の展開を述べ、企業ウェブサイトデザイン最適化に向けた「統合サイトマネジメント」の必要を提起した。 本報告では、企業ウェブサイトのサイト運営とコンテンツ管理にに有効であるISMS:Information Security Management System;情報セキュリティマネジメントシステムのウェブサイトマネジメント適用に関して述べる。当社オフィシャルサイトは、宣伝部が・システム・インフラ、・コンテンツ・サイトマネジメント、・ウェブ・マーケティング、の機能を一元的に管理し・企業価値向上、・商談機会創出、を目的としている。情報システムセキュリティと、個人情報保護のため、オフィシャルサイトの開発・運用・保守の範囲でISMS(ISO/IEC270011,JIS Q27001)認証を2005年に取得した。
  • 安齋 利典, 大矢 富保, 粕谷 俊彦, 原田 茂男, 沢田 久美子
    セッションID: A18
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    「企業ウェブサイトにおけるデザイン最適化に関する研究-その1(概論)」(日本デザイン学会 第56回研究発表大会2009.06.28)で本研究の背景、目的、当社サイトの現状、今後の展開を述べ、企業ウェブサイトデザイン最適化に向けた「統合サイトマネジメント」の必要を提起した。 本報告では、HCD:ヒューマンセンタードデザインプロセス:人間中心設計プロセスの適用に関して述べる。 三菱電機デザイン研究所にはヒューマンインタフェース研究部門があり、通称「ユーザビリティワークショップ」と呼ばれる、ヒューマンインターフェースの観点からデザインを評価し、改善案を見つけ、デザインに反映し、再び評価すると言う、いわゆるPDCAの繰り返しのプロセスがある。これをウェブサイトデザインへ応用。デザインガイドライン、CMSテンプレートへの適用、制作担当部門への教育等へ展開している。
  • 片本 隆二, 藤家 馨, 青木 幹太
    セッションID: B01
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    我々はこれまでに立位保持訓練のための下肢他動的運動機能を実装した起立運動装置を開発し、その装置について健常者を被験者とした実験から、下肢容積の変化率が立位安静と比較して下肢他動的運動では減少することを報告した。本研究は、脊髄損傷により下肢に麻痺のある被験者による、立位安静時の下肢容積の変化率と、下肢他動的運動時の下肢容積の変化率を計測している。各条件で比較した結果より、起立後25分間の立位安静では立位安静時の下肢容積が1.85%増加したのに対し、下肢他動的運動時では増加しなかったことから、下肢他動的運動は脊髄損傷者にとって有用性が高いことが示唆された。加えて本報告では、起立運動装置を利用した脊髄損傷者のインタビュー調査から得られた「模擬的であっても歩行したい」という要望を実現するため、上肢の運動を動力とした下肢他動的運動と自走機能を備えた立位移動運動装置の機能試作を実施したのでその内容を明らかにしている。
  • 張 英裕, 陳 柏君
    セッションID: B02
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    人間は年を取るとともに体が衰えていき、視覚も弱くなる一方である。例えば年寄りの場合、老眼、緑内障、飛蚊症、白内障などの視覚疾患に罹ると、視界が黄色だったり、目が翳んだりなる。そうなれば、人間の目が色彩に対する感覚も変わる〈葉美莉、2000〉。研究者は長い間自分のお爺さんと付き合う内に、年を取るにつれ、視覚情報処理も弱くなることに気づいた。そしてお爺さんも糖尿病の患者であり、加齢性白内障に罹りやすい年齢層に入っている。したがって本研究は主に加齢性白内障患者を対象にし、色彩識別実験を行い、一般人との色彩情報処理の差別を明らかにすることである。目的は下記の通りである。 (1)色彩識別実験は白内障手術前と手術後を二回分けて、加齢性白内障患者の色彩に対する視覚情報処理の差別を明らかにすること。 (2)デザインにおける色彩計画を行う際に、本研究の結果を参考に入れること。
  • 山本 俊光, 多田 悟司, 三橋 俊雄
    セッションID: B03
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    我が国では以前に比べて高齢者や障害者が生活しやすい環境が整ってきているとはいえ、日常生活における課題は少なくない。その課題の1つとして「見る」ということを「楽しむ」施設である動物園では視覚に障がいを持つ人々にとって、「楽しむ」ことができない可能性がある。そこで本研究では視覚障がい者のT氏に協力を得て、大規模な改装を計画している京都市動物園の視覚障がい者のためのシステム提案を行う。 このシステムによって視覚障がい者でも動物園を「楽しむ」ことができると考えているが、他の子どもから大人までも体感して「楽しむ」ことができると確信している。
  • 森田 克己
    セッションID: B04
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    結び目は、位相幾何学をベースにした結び目理論にしたがえば、「3次元ユークリッド空間R3内の単純閉曲線」として定義できる。それらは造形的な視点から見れば、大いに魅力的な存在として考えることができる。筆者は、これまで、結び目の形態と構造の関係性について注目し、3次元上で生成した様々な結び目のバリエーションを2次元に変換し、その関係性について追求してきた。以上の経緯を踏まえ、本稿では結び目の種類をトーラスに絡みつく結び目いわゆるトーラス結び目に限定し、結び目のバリエーションを生成し、その形態と構造の関係性について造形的に検討した。
  • 石井 宏一
    セッションID: B05
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
     振り子の減衰運動の移動軌跡によって生成される形体である「ペンジュラム・パターン」は、その生成時に偶然的要因に非常に左右されることから、従来から系統的検討が困難な研究対象とされてきた。それに対し筆者は、前報までに非線形力学系の観点から、その生成規則の数理モデル化を通じて偶然性を排除するとともに、生成形体の解析手法を開発を試み、形体情報の観察・把握の方法について模索してきた。  本報では前報に引き続きペンジュラム・パターンの解析手法について探究し、その適用実験に関する事例を報告する。ここでは特に質点運動を、異なる二つの拘束条件下で展開した際の生成形体情報の解析を試みた。その結果、拘束条件の違いが生成形体の形質に多大な影響を与えていることなど、造形表現の上で興味深い知見を得ることができた。
  • 小林 惇, 田内 隆利, 上田 エジウソン, 寺内 文雄, 久保 光徳, 青木 弘行
    セッションID: B06
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、介護のしやすさが考慮されていない住宅において、少ない人数での介護を可能にすることを目的として、介助者が一人でも操作できる福祉用移動機器の提案を行った。被介助者の移動を補助するために、ベッドや車へ移乗しやすい従来の車いすや担架ではない新たな移動機器の制作を目標とした。そこでこの製品を使用する対象者を絞り込み、次に市販の製品や介護従事者の現状調査を行った。これらの調査をもとに実験模型を3案制作し、対象者とともに検証した。最後に、検証結果の長所を生かした最終提案物を制作し検証を行った。
  • 久保 雅義, 市原 増夫
    セッションID: B07
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    重度の視覚障がい者にとって、点字は墨字の読み書きを補う役割を持っている。盲聾者にとっては唯一の伝達手段である。日本における点字利用者は、視覚障がい者の1割、約3万人といわれている。点字は加除編集ができない、点訳が必要、保存が膨大な量になるなどの弱点があったが、IT技術の発展により携帯機器として点字表示装置が、パソコン上ではスクリーンリーダや自動点訳ソフトが登場し、点字のデジタル化が進んでいる。点字が読めない晴眼者や他の障がい者との通信にも広がりを見せ、視覚障がい者・盲聾者の社会参加を拡大する可能性をもっている。だが一方で、点字表示装置はまだ発展途上にあり、そのユーザーは一部の高度な点字利用者に限られているのが実情である。そこで本研究は、利用者の視点で携帯型点字表示装置の課題を探ること、今後利用者の幅を拡大し、より生活に便利な通信機器となるための要件を検討することを目的とするものである。
  • 杉浦 文哉
    セッションID: B08
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
     昭和30年代に台頭した女性用自転車は、現在日本における自転車利用のおよそ8割を占めるシティ車の原型となっている。シティ車の誕生とともに自転車は最も身近で手軽な交通手段として人々の生活に定着したが、現在その利用環境には多くの問題が生じている。放置自転車や交通事故等に代表される自転車利用の諸問題に対し行政や自治体により対策が行われているが、依然として解決の兆しは見えておらず、現状の利用環境において自転車が移動手段として持つ優位性を十分に発揮出来ているとは言い難い。自転車利用の問題は昭和後期における自転車利用率の急増とともに表面化し始めたが、その本質にはシティ車を中心として形成された日本独自の自転車文化の性質が深く関わっているものと推測される。  本研究では日本における自転車の利用形態がどのように形成されてきたのか、調査・考察を行う。それにより日本の自転車利用における文化的特性を明らかにし、現在の利用環境をめぐる諸問題についてその要因の一端を明らかにする。
  • 大久保 裕生
    セッションID: B09
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    プロダクトにおけるミニマムコンストラクションデザインは複雑な製品製造システムをデザインで最小構造に再構築し、生産プロセスを簡略化することで、製造エネルギーの削減、作業環境の改善、生産コストの低減に寄与する。本研究ではミニマムコンストラクションの設計理念を基に、跳上眼鏡の跳上構造をデザインによって最小単位と最小構造に再構築し、新たな跳上眼鏡の製品化を実現した。
  • 青山 祥平, 井家上 萌, 音泉 克樹, 馬場 智嗣, 坂本 和子
    セッションID: B10
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    現在、様々なところで「和」が注目を集めている。そして、日本の文化を見直し、付加価値を加えて発信していこうという時代の流れになっている。しかしながら、和の中でも文様において研究を整理していくと様々な問題点が浮かび上がる。そこで、研究目的を製品開発するにあたっての具体的な視点を提供することと、製品カテゴリーの違いにおける文様を製品に付加することの影響の違いを明らかにすることとした。  製品のデザインをマーケティングの視点から研究するにあたって、自己イメージを切り口とする研究分野がある。自己概念調和研究とバランス理論から、仮説検証における理論的枠組みを構築し、自己概念を通した製品と文様の調和度が消費者態度に与える影響を検証した。さらに、「公的かつ贅沢品」と「私的かつ必需品」という製品カテゴリー間における製品に文様を付加したときの影響力の差異を検証した。  その結果、2つのことが明らかになった。1つは、製品と文様が調和しているほうが、調和していないほうより好ましい消費者態度が形成されたことである。2つ目は、「公的かつ贅沢品」と「私的かつ必需品」の製品カテゴリー間に影響力の差はないということである。
  • 寺沢 秀雄, 折田 芳和, 飯野 亜耶
    セッションID: B11
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
     日常生活において私たちは,人の残した痕跡の違いを察し行動している.この痕跡を行動ログと呼ぶ.本研究では,その見え方を用いたユーザインタフェース(UI)デザインの方法を提示し,事例として人本来の感覚を用いたウェブサービスを考案することを目的とする.
     スポーツ鍛錬において,(精神)(技術)(身体)は均衡を保つべき3要素として用いられることが多い.筆者らは,この3要素を組み合わせて系統的にUIデザインのアイデア発想を行う手法をコンセキメソッドと名づけた.体とは,人の経験の履歴である痕跡を示す.心とはウェブサービスの楽しさを示す.技とは技術動向を示す.
     行動ログの見え方を収集し,それを残した人の状況と思考を抽出し10種類に分類した.また,多くの人の心をつかむウェブサービスには,クラクラする楽しさが隠されていると仮定し, 5種類に分類した.行動ログの見え方とクラクラする楽しさを組み合わせ,50個のウェブサービスのアイデアを考案した.
     魅力あるウェブサービスを構築するために,今後は本質的な人の経験から系統的にアイデアを導く手法が求められると考える.
  • 梅澤 朝樹, 寺沢 秀雄
    セッションID: B12
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
     私たちは日常,さまざまな場面で手を用いて物を動かす.その手のふるまいを「手の行為」とし,対象となる物の動作を「現象の動き」と呼ぶ.現象の動きは目的達成のフィードバックとなる.
     例えば,本のページをめくるという手の行為からページがめくられ,めくる動作によってページがめくられたという目的が達成される。また,タブレット菓子を振るという手の行為からタブレット菓子が転がり落ち,転がり落ちる動作によってタブレット菓子を取り出すという目的が達成される.また,現象の動きによって理解を習得することができる.弾むボールを見ると,ボールの空気量がわかる。洗濯物が揺れている様子を見ると,風が吹いたことがわかる。
     このような無意識の手の行為や現象の動きを,情報機器における操作と画面表示に適用することを試みた.
     本研究は,手の行為と現象の動きを,情報機器における操作と画面表示に適用するために,手の行為と現象の動きのモデルを分類し,デザイン適用例と対応づけすることを目的としている.
  • 植村 朋弘, 刑部 育子, 戸田 真志
    セッションID: B13
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    本研究は観察記録ツールのデザイン要素を抽出し、その仕組みについて検討することを目的とする。事例として実践活動における学びの観察記録ツール(CAVScene)を取り上げる。CAVSceneは、片手で持てるサイズのカメラ付きコンピュータで、移動しながら観察できるツールである。観察中にカメラで動画や静止画を撮影する「現象を捉える機能」が設定されている。そして画像をレイヤーごとに分けて「手書き入力」「付箋入力」が可能な「記述する機能」が設定されている。これら機能群は入れ子構造で構成され、観察者の視点移動を支援するよう設定されている。ツールを使って観察を振り返るとき、視点移動によって観察という「出来事」が生起されるしくみを明らかにした。
  • 佐宗 冬樹, 小齋 理恵, 小山 慎一, 日比野 治雄
    セッションID: B14
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    電子ペーパーはハードコピーとソフトコピーのおのおのの長所を両立させる新たな表示媒体として開発が進められている.仙台市地下鉄では,駅ホームに電子ペーパーを設置し,15秒ごとに表示を切り換えて情報を配信している.仙台市地下鉄勾当台公園駅において,電子ペーパーの広告コンテンツと非広告コンテンツの注目度を明らかにするために,電車を待つ地下鉄利用者の行動観察調査を行った.また,仙台市地下鉄駅ホームには,電子ペーパと電照広告の両媒体が存在しているため,電子ペーパーと電照広告の注目度の比較も行った.結果から,電子ペーパーの表示の切り換えは,注目時間を長くするのに有効であると示唆される.また,非広告コンテンツでは,「ニュース」の注目度が高かった.
  • 柳 夏穂, 雀 庭瑞, 高 キハン, 小山 慎一, 日比野 治雄
    セッションID: B15
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    平成21年より,OTC医薬品(Over-The-Counter drug)は外箱上にリスク分類表示を表示することが義務づけられた.しかし現在のリスク分類表示は外箱に記載しても目立たず,消費者のリスク判断に役立っているかは疑問である.そこで正規化順位法を用い,現在のリスク分類表示が消費者のリスク判断に与える影響を評価した.被験者には4つの異なるOTC医薬品外箱を渡し,リスクの高いと思われる順に並べるよう教示した.その結果リスク分類表示が正しい場合もあえて本来のリスク分類とは変えてある場合も,並べる順序にほとんど違いは見られなかった.リスク分類表示は副作用の程度などを示す重要な情報であり,消費者の医薬品に対する知識の程度に関わらずリスクを判断する際の手がかりにできる必要がある.そこで現在のリスク分類表示をビジュアル要素を加えたリスク分類表示に置き換えた外箱を用い,同様の調査を行ったところ,ほぼ表記の通りに並べられた.これらの結果よりビジュアル要素を加えるなどの工夫はリスク分類表示は消費者のリスク判断に役立つということがいえる.
  • Eunkyeung Park, Hyunjung Lee, Narae Lee, Myung-suk Kim
    セッションID: B17
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    The objective of suggestion for the new national identity (NID) card is to overcome the existing problems of current Korean NID card and to build an integrated system for managing citizen's personal information, which is currently being managed by separate branches. The new NID card should reflect both the national identity of Korea and the individual needs of the citizens who will be the users of the new NID card, therefore new design methodology is required to design this new NID card. In this study, based on the three design criteria (form, function, and system) from our preliminary review, we developed four design methods of the new NID card. The efficiency of our methods was proved through implementation of the methods in designing the new NID card.
  • Young-Woo Park, Hannie Yu, Boram Won, Myung-Suk Kim
    セッションID: B19
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    In this paper we propose two near future oriented design concepts of Korean NID (National Identity) card based on user research conducted with three steps. In the first step, we gathered user's (twenties to forties) opinion through the survey. In the second step, we extracted more descriptive and concrete design insights through the focus group interview with five industrial design students. In the third step, we asked fourteen users to create their own NID card to find out meaningful insights about information layout and appearance design of NID card. Through the user study, we got two design directions, "information management" and "personalization". Based on the two design directions, we proposed two design concepts. First concept has various security levels for individual items of information and for the back of the card, users can also choose an image that expresses their own identity. And the second concept emphasizes features of portability, accessory-like card and the security of card using fingerprint technology.
  • Youngwook Jung, Mokryun Baik, Kyungin Yang, Kyungsil Lee, Myung-suk Ki ...
    セッションID: B16
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    Despite of a national identity (NID) card having a chance of disclosure of personal information, many countries use or have tried to use a similar NID card. That is because it gives various benefits to both users and governments. Since, it usually comes with opposite opinions against to the idea, it is important to figure out what is the true value of NID card that the users can have. In development of the design that reflects the needs of end-users and all the related stakeholders, this research has the bottom-up process. As a way of study from bottom to up, Daily Probes and FGI were chosen. This qualitative research method helped the new values be clear, not the functional integration as a solution.
  • 堀江 政広, 横川 耕二
    セッションID: B20
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    コンピュータを使った情報機器のソフトウェアの開発では、デザイナーがデザイン作業をし、エンジニアがソフトウェア開発作業を行うことが一般的である。そして開発メンバーが入れ替わる場合、迅速かつ正確に情報を共有することが望ましいが、容易ではない。  この報告では、新メンバーとの理解を深めるためのアジャイルソフトウェア開発的な試みを紹介する。開発チームはデザインの探索に特化したプロトタイプの作成とそれを使ったワークショップ開催した。それにより、デザイナーとエンジニアの協調を図ると同時に、新メンバーとの理解を深めることが目的である。
  • 武藤 悠助, 戸田 真志, 和田 雅昭, 三島木 一磨, 出口 貴也, 岡本 誠
    セッションID: B21
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
     近年、我々の身の回りの情報機器は飛躍的な進歩を遂げた。しかし中には情報機器のユーザインタフェースが未開拓な領域も見受けられる。本研究では漁業の操業日誌を対象とし、その電子化のプロセスを通して漁船上のUIに必要な要素について考える。
     本研究では「ナマコ漁」、「えび漕ぎ漁」という2種類の漁を研究事例として、調査および電子操業日誌プロトタイプの提案、評価を行った。調査では漁の現状、船上の環境、水産試験場で必要な情報等を収集するため、フィールド調査やインタビュー調査を行った。調査から、船上での操業中は非常に多忙となること、漁によっては多くの作業が甲板上で行われるため、PC画面等の視認性に影響を与えること、漁によって特徴的な航跡が得られることがわかった。調査結果を元に、Panasonic社製のタッチパネルPC、TOUGHBOOKを用いて電子操業日誌プロトタイプの作成と評価を行った。評価から、電子操業日誌に「自由記述性」と「一覧性」が必要なことがわかった。
     1つ1つの事例を通して、海という新しいフィールドに必要なUIの知見を今後も蓄積していきたいと考えている。
  • 山岡 俊樹
    セッションID: C01
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    ヒューマンデザインテクノロジー(HDT)は論理的、システムの観点から,検討漏れのないユーザ要求事項に立脚し,構造化コンセプトに基づくシステム・製品設計である.この方法に立脚してサービスデザインを構築する方法を検討した. サービスの構造として,お客,従業員,環境,マネージメントおよび時間軸の関係を明確にした.次に,サービスの構成要因として,(1)サービス推進組織体の方針の決定,(2)サービスコンセプトの構築,(3)サービスの効率化,(4)サービスの運営(人間とシステム),(5)サービスデザインの5層の構造を考え,そこからサービス項目を抽出した.ヒューマンデザインテクノロジーに基づいて,以下のサービスデザイン項目を使いサービスのデザインを行う. (1)サービスの構築 _丸1_気配り,_丸2_適切な対応,_丸3_態度 (2)サービスの効率化  _丸1_規格化,_丸2_業務範囲の限定,_丸3_機械化 (3)サービスの品質 _丸1_品質の安定,_丸2_品質の向上,_丸3_不良対策
  • 前川 正実, 山岡 俊樹
    セッションID: C02
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    ユーザーニーズに合致した製品をデザインするためには、予めデザイン要件を明らかにしておく必要がある。そのために、デザイン作業に入る前に観察やインタビューを行うが、その際に適切な着眼点が示されているとよい。本稿では、デザイン作業に先立ち、求められるデザイン要件を洩れなく獲得するためのフレームワークについて提案する。
  • 杉山 陽二, 澤島 秀成, 山岡 俊樹
    セッションID: C03
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、人間中心設計プロセスの手法の一つであるHDTを活用した取手付きコップの製品開発を実施した。その結果、ストローが使用できること、把手が大きく握りやすいこと、片手でもこぼれることなく安心して使用できる等の有効なユーザリクアイアメントを抽出し,UDに配慮した高齢者にやさしい取手付きコップの有効なデザイン要求事項を明らかにした。また、デザイン評価においても、構造化コンセプトの上位コンセプト項目である使用性、洗浄性、デザイン性について満足のいく評価が得られた。これらのことから、HDTは客観的なユーザリクアイアメントの抽出と、その開発手法が分かりやすく効率的・効果的にできることなど、UD製品、ユーザ中心製品のデザイン開発に有効な開発手法であることが分かった。
  • 平田 一郎, 密谷 謙士朗, 山岡 俊樹
    セッションID: C04
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
     人材的な面や時間的な面で余裕のない中小企業の現場では,企画や製品コンセプトの立案に時間を割くことが難しく,また,そのような経験者も少ない。そこで,製品開発の経験が少ない設計者でも論理的に製品開発が行える手法として,ヒューマンデザインテクノロジー(以下,HDT)が提唱されており,中小企業での活用事例も報告されている。
     HDTは「人間に関する諸情報(生理,心理,認知,行動など)をデザイン要件(ヒューマンリクアイアメント)に変換し,製品の企画からデザイン,評価までのプロセスに反映させ,人間優先の魅力ある商品作りに寄与する技術」と定義されており,経験が浅い技術者でも製品開発が可能な方法として,中小企業の現場でも活用されている.しかし,GUI特有の設計条件である画面の流れ(以降シーケンス)や階層構造の可視化方法 については言及されていない.そこで本論では,HDTを活用したGUI設計方法について述べる.
  • 石本 明生, 本多 信夫, 山岡 俊樹
    セッションID: C05
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    ヒューマンデザインテクノロジィ(HDT)とは、ユーザの多面的な要求事項に基づき、使いやすく、魅力的な商品を、スピーディに実現するため、論理的製品開発方法である。本報では、このHDTに立脚し,人と暮らしに関するデータ及びコンピュータを活用して商品コンセプトを構築するための効率的・実用的手法をご紹介します。
  • 氏家 良樹, 松岡 由幸
    セッションID: C06
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    20世紀までのデザインは,18世紀の産業革命以降,分業化・専門化され,数多くの高機能な人工物を効率的に生み出すことで人々の生活を豊かにしてきたが,デザイン情報の共有や協調デザインにおける難しさという課題も生み出した.分業化・専門化された個々のデザインを統合するうえでは,対象や方法論に依存しない一般性を有する理論の構築が必要となる.本研究では,さまざまなデザイン行為の包括的な扱いを可能とする多空間デザインモデルに基づき,分析,発想,評価を論理学における帰納推論,仮説推論,演繹推論として記述し,それらの関係性を明確にするとともに,分析に基づく発想や評価の重要性について指摘した.
  • 伊豆 裕一, 氏家 良樹, 松岡 由幸
    セッションID: C07
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    本研究は,デザイン以外の専門分野を専攻する者においても,スケッチを活用して,デザイン発想が行えるようになるための,教育方法の提案を目的とする。そのために,大学生に対するデザイン実習におけるデザイン専門教育経験有りの学生と,無しの学生により比較分析を行い,スケッチスキルと描かれるスケッチの関係を分析した。つぎに発想されるデザインキーワードと,スケッチの関係について,デザイン理論のフレームワークである多空間デザインモデルに基づく分析を行い,デザイン発想におけるスケッチの位置づけを示した。
  • 森川 洋, 氏家 良樹, 松岡 由幸
    セッションID: C08
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    近年,消費社会の発展にともない,人工物に対する要求として機能の合目的性ではなく,人工物の差別化が求められている.このような要求に対する人工物をデザインするためには,デザインにおいて多様性を考慮する必要があると考えられている.しかしながら,デザインにおける多様性の定義は明確にはなされていない.そのような背景から本研究では,デザインにおける多様性の定義の明確化に向けてひとつの指針を示した.まず,各学問分野における多様性の概念について整理し,共通点を見出すことにより,多様性の一般的な定義づけを試みた.その結果,多様性は対象となる集合における要素の質的な差異であり,要素の差異は要素の分類に基づいて規定され,要素の差異を表現可能な方法により記述されることを指摘した.つぎに,一般的な多様性の定義に基づいて,デザインにおける多様性を分類整理した.その結果,デザイン解の多様性はデザイン解集合におけるデザイン要素の差異として示され,デザイン空間の多様性,共通の性質の多様性およびデザイン空間内の分類方法の多様性の影響によりデザイン解の多様性に差異が生まれる可能性が示唆された.
  • 宮田 悟志, 松岡 由幸
    セッションID: C10
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    創発(emergence)は, 明確な局所ルールに従うエージェント の集まりが, ある初期条件や環境の下で, 非明示的な大域現象 を形成する現象である. このとき, 形成された大域現象は局所 (部分)の性質や属性から演繹的に説明できないことが本質的 であり, ある種の創造性をも含意する. このため, 自然システ ムの解明を行う上での基本概念のみならず, デザインの方法 論の一つとしても注目されている. デザインにおける創発の 利用としては, 種々のものが考え得るが, 本稿では力学解析へ の創発性の適用を述べる.
  • 川西 翔樹, 松岡 由幸
    セッションID: C11
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    現代では,科学技術や情報技術の発展により,人工物はそれ単独で存在するのではなく,複雑・大規模なシステムとして他の人工物と関係性を持ちながら存在している.そのような状況の中で,人工物とその周辺環境である場に調和性がないために,事故や使いづらさが生じるケースが増えている.このように,現代の人工物デザインでは,デザイン対象と,デザイン対象の周辺環境である場との調和性が重要視されている.そのため,デザインにおける場の概念の確立が望まれている.ここで,場の概念は,デザイン分野だけではなく,物理学に代表されるように,様々な学問分野で用いられている.これら他の学問分野における場の概念を概観することは,デザイン分野における場の概念を確立する上で有用であると考えられる.本報では,様々な学問分野における場の概念を場導入の時期および関係性に着目して整理し,総括を行った.さらに,各分野の場の概念における共通点について述べた.また,これまでのデザイン・設計における場について概説した.
  • 勇木 徳仁, 柳澤 秀吉, 中川 聰
    セッションID: C12
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    製品表面のテクスチャは,感性品質を決める重要な要素である.テクスチャを扱う設計者やデザイナの感覚のみに依らず,テクスチャの選定あるいは設計するための定量的な評価指標が求められている.これに対し,従来様々な感性評価手法が提案されている.これらの評価法は,単一感覚(たとえば,視覚,あるいは触覚のみ)における受動知覚を前提とした評価法が主である.しかし,製品におけるテクスチャは,対象や状況に応じて,視覚や触覚などの複数の感覚(以下,複合感覚)を介して知覚される.また,触覚でテクスチャを知覚する際には,テクスチャに対する能動的な行為(能動的知覚:haptics)が影響すると考えられる.本研究では,異なる感覚モダリティ条件(特に,視覚のみ,触覚のみ,および視覚と触覚の複合感覚)および異なる行為における感性評価時の言葉の意味構造を抽出・可視化し,各感覚モダリティ条件における感性の差異を明らかにする評価手法を提案する.さらに,評価対象への能動的な行為が,複合感覚の感性評価に与える影響についても考察する.
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