本研究では,まちづくりWSを企画及び実施し,その成果に基づいて市民協働作品を制作し,実際にまちに設置した.その後,市民協働作品の制作と設置がWSへの参加者と不参加者にどのような効果を与えるのか,さらには,シビックプライドをどの程度育むか,設置後のヒアリングによって把握した. その結果,まちに設置された市民協働作品の設置は,まちの魅力や将来像をWSへの参加者・不参加者を問わず,市民の対話を生み出すことが確認された.このような場を創出することによって,WSへの参加者・不参加者の溝が埋まり,市民の場に対する共有意識が醸成され,シビックプライドが育まれると推測される.