日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第58回研究発表大会
セッションID: E16
会議情報

染色用型紙制作における新手法導入 (その1)
レーザー加工機を事例として
*沖田 実嘉子竹末 俊昭
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

着物の生地に小紋、型友禅、ゆかたなどの柄や模様を染めるために「伊勢型紙」が使われてきた。江戸時代に紀州藩の保護を受けて鈴鹿市の白子と寺家を中心に飛躍的な発展を遂げ全国の生産量の99_%_を占めるに至った。しかし生活様式の洋風化による着物を着る人の減少、型紙が染色における一工程の用具であることで「伊勢型紙」の需要は減少し、型紙職人の高齢化や後継者不足も相俟ってその存続が危惧されるようになってきている。本研究では、型紙制作を別な工法で伝統工芸の良さに近づけるべく、既存のものと新しい技術で制作した型紙を用いて実際に染め上げたものを比較しながら再現の可能性を探る。

著者関連情報
© 2011 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top