抄録
就労継続支援B型事業所(以下、事業所)の製品やサービスの質が向上することで販売力が強化されると、事業所で働く精神障害者(以下、利用者)の社会的自立が促進される。製品やサービスの質的向上には、利用者自身のデザイン能力が向上し、自ら製品開発やサービスの向上に寄与することが大切だと我々は判断した。そのため、デザイン系大学の資源を活かした複数のワークショップを企画・実施してきた。本稿では、札幌市にある事業所「ひかり工房」で行ってきたワークショップの中から、新製品アイデアのグループディスカッションを円滑にするためにスケッチを活用したワークショップを取り上げ、コミュニケーションを活かしたスケッチ作業が、アイデア発想の支援にどの程度有効なのかを考察する。