日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第60回研究発表大会
セッションID: 8B-05
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インフォグラフィックスデザインの教育実践(2)
フィールドワークから視点を見立てる発想手法
井上 順子
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抄録

本研究では、インフォグラフィックスデザインの教育実践を報告する。 メディアミックスが進むグラフィックデザイン業界において、1つのコンテンツが複数のメディアで伝達されるようになってきた。情報を限られたスペースで正確にわかりやすく伝え、見る人に瞬時にコンテンツの内容や魅力を伝える表現方法としてインフォメーショングラフィックスへの注目が高まってきている。  インフォグラフィックスのデザインプロセスで重要なのは、表現しようとする主題を切り取る視点だと言われている。 経験値の低い学生にとって、コンセプトメーキングのプロセスはハードルが高く、独自の視点で主題を切り取るための発想に苦慮する場面が多く見られる。 フィールドワークからコンセプトメーキング、制作までの流れを「見る・見たてる・仕立てる」に整理し、学生の発想を支援するプロセスを試作した。 コンセプトメーキングのプロセスにて、主題に対し「新しい視点で切り取る」発想を支援することで、学生たちは観察から気づいたことを軸にしつつも、それのみにしばられることなく新たな利用者や利用シーンについてアイデアを見いだすことができた。

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© 2013 日本デザイン学会
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