鉄道路線図をデザインする上で、利用者が適切な経路を簡単に選択できるように配慮をすることは大変重要である。これまでに、鉄道路線図の表記方法について(e.g.長尾、鵜飼)、ガイドラインが作成された。そして現在使用されている多くの路線図にこのガイドラインは反映されている。しかし近年では、路線や駅が増加したこと、路線図上に駅ナンバリングが記入されたことにより、路線図は以前に増して複雑になっている。本研究では、複雑化した現在の路線図の検索性を向上させるため、心理学の視点より利用者が間違えやすい3つのエラーを想定、検証した。結果、想定した3つのエラーのうち1つは、駅シンボルを変更することで改善することができた。