日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第61回研究発表大会
セッションID: A3-04
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構成を基盤としたデザインの基礎教育の形成
- 1932~1935年発刊の雑誌『構成教育』における「構成」の捉え方 -
高崎 葉子山本 早里
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抄録
「構成」とは、ドイツのデザイン学校バウハウスでの基礎教育を参考に、1930年代に日本に導入された造形教育であり、筆者は時代により移り変わる「構成」の役割を明確にすることを研究テーマとしている。本研究では、日本への導入時期にあたる1930年代の4年間に出版された雑誌『構成教育』を調査対象とし、当時の「構成」の捉え方を明らかにすることを目的とした。
雑誌『構成教育』にある「構成」の導入理由としては、模写教育および自由画教育を反省し、手工教育を尊重する時代であったことが関係している。ここでの「構成」の定義は曖昧ではあるが、「図案」との差別化をはかり、新しいタイプの「図案教育」「模様」「模様構成」という一つの教育方法として紹介されていることが明らかになった。
多くの著者が「構成」を2つに分類しており、従来の「図案」は生活と結びつき、実物をモチーフとして抽象化していく行為であることに対し、「図案教育」「模様」「模様構成」という概念は、目的を実用におかず、始めから抽象形態を用いて美の感覚を養うというものである。その点で現代の造形の基礎演習にあたる「構成」の概念に近いと考察した。

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