日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第61回研究発表大会
セッションID: A6-03
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小村雪岱についての研究
小村雪岱におけるデザインと浮世絵との関係
石崎 日菜子
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抄録

小村雪岱(1887~1940)は、大正~昭和初期にかけて日本画、装丁、挿絵、舞台美術など多岐に渡り活躍した人物である。雪岱は東京美術学校を卒業した日本画家であったが、1918 年からは資生堂意匠部 ( 現在の広告宣伝部 ) に入社し、化粧 品の広告、香水瓶のラベルのデザインも手がけるなど、制作 活動の多くは商業美術であった。しかし、同時に肉筆や木版画の制作も行っており、活動領域 の広さを伺う事が出来るが、その活動や雪岱の位置づけについては未解明な部分が多い。 このような雪岱の活動を、「デザイン」を視点として明らか にする事で、日本のグラフィッ クデザインの新たな側面が見 えてくる可能性があるのではないかと考えた。本発表では、 まずデザイン的な視点を当時の大衆が求めたデザイン要素に 捉え、その要素と雪岱の「浮世絵」表現との関係について 考察する。

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