日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第61回研究発表大会
セッションID: B1-07
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電気自動車近接サイン音の提案
永見 豊ソン ハイガイ
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抄録

電気自動車はエンジン音が発生しないため、歩行者が車の接近に気がつかず危険を感じている。米運輸省道路交通安全局は2013年に歩行者の安全のため電気自動車に最低限の音の発生を義務づける規則案を公表した。一方、商業車がバックする時に「注意音+バックします」という音声で注意を促している。また、グーグルは運転中でもスマホを安全に扱える技術を車各社と開発しており、今後、車が運転手の声や視線の動きを検知して必要な情報を入手したり発信できるようになる。そこで、本研究では検知技術により電気自動車から歩行者への近接注意サイン音を発生させる際に、歩行者が気づきやすく、退こうと思うサイン音の提案を行った。屋外の道路に普通車を停車し、スピーカーからのサイン音を発生させ、前方10mの位置で前方を向いた状態で、印象評価実験を実施した。被験者の印象をSD法で評価し、分散分析により効果的なサイン音を分析した。その結果、近接注意サイン音は、歩行者が攻撃的な性格の場合は「エンジン音+車が通ります」、隔離的な性格の場合は「電子音+すみません+どいてください」を発生すると良いことが分かった。

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© 2014 日本デザイン学会
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